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2008年11月14日 (金)

ポーランド1

朝4時半のバスに乗って、空港へ.朝ごはんに前日作った、鯖のおにぎりを持っていく。朝早かったので、シャトルバスの中では爆睡。鯖の小骨が喉に刺さり、一日中不快な思いをすることに。 

 

空港での手続きは、さすがに3回目ともなるとスムーズで、すんなりと飛行機に乗ることができた。

 

Dsc02663 クラコフの空港に到着し、市内までの電車のチケットを購入したのはいいが、電車にどこから乗っていいのか全くわからず。どうやら空港の外に停まっているバスに乗ると、駅まで連れていってくれるらしい。


 

 

Dsc02664 電車で15分程度行くと、シティセンターに到着。駅の東側に出たら、大きなバスターミナルを発見。サインボードを見てみると、すぐオシフィエンチム行きのバスが出るところだったので、昼食を買って飛び乗る。結構大きいサンドイッチなのに、100円くらいで安い。運転手さんはいい人で、帰りのバス乗り場や帰りのバスの時間を確認してくれた。


 

 

Dsc02693 英語のツアーに申し込む。まず最初に映画を見るのだが、この映画が死体・死体・死体の山…という内容で、20分程度の映画だけで既にお腹いっぱい、といった感じ。最初に第一アウシュビッツと呼ばれる、オシフェンチウムを見る。


 

 

この場所は最初に収容所として建てられた建築物で、ガス室などもあったものの、民家の集まる集落から近かったこともあり、すぐに3㎞離れた位置に第二アウシュビッツを建設。(ちなみに、この時期オシフェンチウム周辺はドイツ領であった)

 

 

Dsc02666Dsc02668 まず一番有名な入り口のゲート。ARBEITBの字が逆さにつけられているが、これはナチスへのせめ てもの抵抗であった、と言われている。


Dsc02670ARBEITはアルバイトで、ドイツ語で労働の意味。"働けば自由になれる"と書いてある。


 

 

 

Dsc02672 次に内部の建物であるが、これらの建物は収容された人々の生活スペースとして利用されていた。ここに囚われていたのは130万人中110万人がユダヤ人だが、それ以外の人も収容された。14万~15万人のポーランド人(他の収容所から移送された)、23千人のロマ(ジプシー)、15千人のロシアの戦争犯罪者、その他25千人の中には、ホモセクシュアルの人々等当時のマイノリティーおり、ここで労働させられた。


 

 

冬は-15~-20℃になることもあり、過酷な条件の中酷使されていたものと思われる。上着や靴などはほとんどワンサイズで、ほとんどの収容者はぶかぶかの服と靴で過ごすことを余儀なくされた。

 

 

驚くほどに脱走者の人数が少なかったのは、1人が脱走すると、その周りの人々に思いペナルティを与えていたからで、何日も食事を抜かれたりしたらしい。

 

 

ヨーロッパ各地から集められたユダヤ人たちは、列車に何日も乗せられ(一番遠いギリシャからは、10日間!)食べ物も全く与えられず、トイレはバケツのみというひどい状態のなか、ぐったりとしていたため、ほとんどアウシュビッツに着いてからは強く抵抗する者はあまりいなかったという。

 

 

Dsc02671 到着するとすぐに、荷物を"CANADA"と言われる荷物置き場に置いて、男性は丸刈り、女性もベリーショートのような髪形にされる。そこで集められた髪は、当時の毛織物(主にカーペット)の原材料として使われた。その髪の一部は今でも保存されており、今アウシュビッツで一番ショッキングと言っても過言ではない展示物となっている。100畳以上ある部屋全体に人間の髪の毛が積み上げられているような感じである。


 

 

 

Dsc02674

それ以外にも、被害者の持ち物の一部が展示されている。メガネは当時丸メガネしか無かったようである。


 

 

 

実はユダヤ人は、この場所にはほとんど収容されておらず、ほとんどがガス室行きであった。


 

 

Dsc02681 旅行鞄。それぞれに持ち主の名前が書いてある。


 

Dsc02676

 

たくさんの義足。遺体から取り外されたもの。


 

 

 

Dsc02678 食事用の器。


 

 

Dsc02679

子供用の靴。ユダヤ人以外で、一部の金髪碧眼の子供は、「再教育」をした後、ドイツ人家庭に養子に出されたらしい。それをドイツ人の血の純血化と呼んでいたらしい…ヒトラーだって金髪でも碧眼でもないのに。


 

 

 

Dsc02688死のブロックと呼ばれた11号棟では、鞭打ち台や飢餓室、立ち牢(死ぬまで立つ)、移動絞首台などを見ることができる。


 

Dsc02687_2  これは、11号棟横にある、銃殺に使われた壁。


 

 

 

ここで雨がしとしとと降ってきて、びしょぬれになり、かなりヘコむ。


 

 

Dsc02702 バスに乗って、第二アウシュビッツと呼ばれるビルケナウへ。2kmほどしか離れていないのだが、ビルケナウの周辺には何もない。大量虐殺を周辺住民に感付かれることを恐れたナチスは、わざとこの場所を選んだと言う。


 

 

 

Dsc02703 4時のバスで戻る、という選択肢もあったのだけれど、ガス室に行くのは歩いていく必要があるので、1時間はかかると言われた。ガス室を見たければ、5時の最終バスになってしまう。かなり迷ったのだが、やはりここまで来てガス室を見ないのはいかがなものかと思い、5時のバスで第1アウシュビッツに戻ることに決める。


 

Dsc02705_32アウシュビッツは、シンドラーのリストの舞台になった場所。


Dsc02715_2 駅のプラットホームに降り立って周りを見渡すと、逃げ場が無かった、というのが本当に実感できる。線路の脇は鉄条網で囲まれているし、とにかく見晴らしが良すぎて、隠れる場所が無い。家族を連れている人がほとんどであったため、例え自分1人が逃げられたとしても、他の家族を置き去りにせざるを得ない。


 

 

 

Dsc02707_2今では数個しか残っていないが、木造のバラック小屋のようなものが並んで建っている。戦時中はこれが夥しいほどの数建っていたのだが、ソビエト軍に破壊され、残った瓦礫を1ヶ所に集めて展示用に再建されたものである。


Dsc02712_2Dsc02716_2 寝室。第1アウシュビッツに比べると、収容規模が違う。


 

 

 

 Dsc02709_3トイレ。穴のみ。


 

 

Dsc02719_2 ガス室。でもほとんど朽ちているといか、崩れ果てており、近くに寄れないような状態になっていた…。この場所で、サイクロンBと呼ばれる毒ガスによって、たくさんの人が虐殺された。 


 

 

 

Dsc02723_2 ガス室近くに建っている記念碑。


 

 

5時のバスで、第1アウシュビッツの博物館前に戻ったのだが、クラコフへ帰るバスが、これまた日曜ダイヤで、かなり待つ羽目に。しかも極寒。何故毛糸の帽子を持ってこなかったのか、と悔やむことに。


 

 

本当はアウシュビッツに向かう前にホテルを取っておくべきだったのだけれど、バスに飛び乗ってしまったので、帰ってきてからホテルを探すことに。安宿を3軒周るも、いっぱいです、と断られる。アウシュビッツで雨に降られて、かなり濡れて寒かったので、近くにあったそこそこのレベルのホテルに部屋を取る。駅のすぐ前という立地だけが取り柄だ。


Dsc02742_2 部屋はとても狭く、ベッドの幅程度の広さしかない。(まあ気にしないからいいけど)あと、チェックインの時に、シャワー付きと言われたのだが、何とシャワーはあるのに、トイレは共同だった。(普通はシャワー付いてたら、トイレも付いてるだろ!) さすがにホテルなので、トイレはかなり綺麗だったけど、夜中に変な格好で外のトイレに行くのは嫌だなぁ…。


 

Dsc02738_2 ガイドブックを見て、良さそうなレストランに行こうと思ったのだが、行ったら閉まっていた。仕方がないので、近くのお客さんがたくさん入っていた、窯焼きパンケーキのお店に入る。


 

Dsc02740_2 色々メニューがあって、かなり迷ったのだが、“Polish Plate”という、ポーランド料理詰め合わせ、のようなメニューが、魅力的だったので、選択。(値段は他の料理の2倍)内容は、リブ肉のはちみつ漬け、カツレツ、ブラッドプディング(豚の血と肉と米を混ぜたもの)、ハンガリアンポテト、ポークチョップ、豆の牛肉巻き、野菜ソース等。ザワークラウトが切れているとのことで、BIGOの代わりに白ソーセージにされてしまった。(肉だらけ!)


 

ポーランドは、長い冬に備えるための保存食だったハムやソーセージ等の料理がおいしい。あとはロシアっぽい料理(ボルシチやペルメニ等)も。


 

Dsc02739_2 飲物は、Beverageの欄に“sour milk”と書いてあったので、これは珍しい、と思って頼んだところ、単なるプレーンヨーグルトが出てきてびっくり。


 

お腹いっぱいになったので、ホテルに帰る。気付けば夢の中…。

 

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